『フェイクスピア』作・演出 野田秀樹
東京で『フェイクスピア』(NODA・MAP第24回公演)を観てきたお客様が、大阪公演も観に行くと聞いて興味が湧き、観に行ってきました。
最初は何が何だかよく分からない構成で、ただただ舞台を眺めているだったのですが、だんだんと吸い込まれるように感情が動き始め、俳優さんの言葉遊びに思わず声を出して笑っていたり、息を詰め瞬きもせず次の動きに注目していたり。刺激に対して素直に反応している自分が久しぶりすぎて、とても新鮮でした。
(実際に舞台上の俳優さんもツボにはまって笑いが止まらなくなり、次のセリフがなかなか出てこなくなってしまったというアクシデントがありました。舞台の醍醐味ですね。)
コロナ禍で、最初の内はかなりの違和感や抵抗感を感じていた消毒・検温・マスクの着用は至極当然のこととなり、何気ない会話やひとつひとつの動作にも意識を配るようになってしまっていたことに気が付くと同時に、まだまだ大きく制限はあるものの、素直に感情表現できる空間が戻ってきたことがとっても嬉しく感じられました。
会場のお客様たちも、役者の動きに合わせて思い思いのリアクションをしていて、どんどん会場が一体化していくのを感じました。
終盤は(なるほど、あの場面はこのための伏線だったのか…)(あのセリフはこんな意味をなしていたのか…)とバラバラに散らばっていたジグソーパズルが次々とハマっていくように作品の意図が理解でき、同時にその奥に秘められている想いを強く強く感じました。
それは、観ている人たちのココロを揺さぶり、そこここですすり泣く声が聞こえはじめたことからも感じられました。
日本人は、言葉の裏に潜んでいるココロを感じ取り、汲み取っていく能力に長けています。
言葉にはしなくても、その思いが十分過ぎるほどに伝わる民族なのです。
(専門用語で高コンテクスト・コミュニケーションといいます)
端的なセリフだけで、感情を揺さぶり胸が熱くなる、胸がしめつけられるような気持になる舞台。いろいろな感情や想いが自分の中に渦巻いた舞台。
観に行って良かった!!
また観たい、何回でも観たいと思うお客様の気持ちがとてもよく理解出来ました。
大阪傾聴ルーム(1on1)新町カウンセラーす~みん
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